人工内耳ガールとシングルマザーblog

私は39歳の女性で、娘が8歳であり、姉が11歳です。特筆すべきは、8歳の娘が生まれつき難聴であり、人工内耳をつけていることです。この経験を通じて、私は難聴の子供を持つ親としての貴重な経験を積んできました。私のブログでは、このような家族の一員としての視点から、難聴に関連するトピックや育児のアドバイス、その他の日常生活のエピソードを共有しています。私の目標は、同じような状況にいる他の親たちに寄り添い、支援や情報を提供することです。ブログを通じて、私の経験や知識を活かし、読者の皆さんと共に成長していければと思っ

補聴器の聞こえ方、人工内耳の聞こえ方ってどんな感じ??

重度難聴の我が家の娘の場合、4カ月の頃から人工内耳の手術をするまでの間ですが、

左耳は一歳半くらいまで

右耳は2歳頃まで補聴器を使用していました

人工内耳は一歳半に手術をして右耳使用、

2歳頃左耳も使用しはじめ両耳人工内耳で聞く事になりました

※左手術までの間は右耳人工内耳、左補聴器で過ごしていました

◎補聴器の聞こえ方

  • 補聴器をつけてもすぐに音を認識できない?
  • とにかく補聴器の音に慣れる事が大切
  • 言葉も話せるようになる
  • オージオグラム
  • 補聴器体験

補聴器をつけてもすぐに音を認識できない?

娘はオーティコンのものを使用していました

つけ始めて数日くらいで、自分の声に初めて気づいた様子であーぁーと確かめている様子でした

補聴器なしの時にはあまりみられなかった、外出したときのキョロキョロとする様子がみられました

周りの騒音が耳に届いておどろいているような、そんな感じです

生まれてから4カ月まで音を聞いていなかった為、音が何かも理解できてないような、理解するまでに時間がかかっている様子でした

とにかく補聴器の音に慣れる事が大切

毎日出来るだけ長い時間補聴器を付けて慣れていくのが、色々な音や言葉の認識ができるようになる為に大切だと、ろう学校、病院から教えられました

娘は補聴器をあまりいやがらず、(時々はずされましたが)毎日つけることができました

言葉も話せるようになる

何もつけなければ全く聞こえない耳なのに、補聴器を使えば

大きな声で話せば、言葉も伝わっていたようです

勿論、手話、身振りもつけて口もしっかり開けて見せて分かりやすく教えていきました

まま〜(まま

ばーばーい(ばいばい

ばばー(ぱぱ

あいよー(おはよ

ば、ばーい(ばいばい

あんばんば(あんぱんまん

うわうわ、あー!!(いないいないばー

など、書ききれないほどの言葉を覚えました

大きい音だと振り向いたりしましたし、声を出せるようになると、母音は伝わってると感じとれました

オージオグラム

聴力検査は病院やろう学校で定期的にしてもらい、結果をオージオグラムに記録したものを毎回くださいました

オージオグラムとは、オージオ「聞こえ」のグラム「表」で聞こえの検査の結果を表す表のことです。

105dB以上の重度難聴でも、補聴器装用だと

 音の高さによりますがだいたい70.80dBで反応していたようです

(子供の検査は集中力もなく、細かい反応を見て聞こえたのかどうかを確認して行く為、検査結果も100%とは言い切れませんが)

2歳までではありますがかなり補聴器を活用できていたと思います

補聴器体験

ろう学校では補聴器体験をさせてもらいました

聞こえる耳から聞くので、実際の難聴の方が聞く 聞こえ とはまた違いますが、

補聴器は単純に音を大きくする為、そういった仕組みで音を聞くことができます

紙がガサガサ擦れる音、風の音、物を落とした音など全てが大きくなるのでいらない音もザワザワとやかましいような、そういった印象でした

人工内耳の聞こえ方
  • 音入れ
  • 補聴器と同じで人工内耳もすぐには聞こえるようにならない?
  • 人工内耳はかなり小さい音まで聞こえる
  • 苦手な事

音入れ

手術をして数日後、音入れをします

初めて手術で埋めたインプラントと外部機器の接続をし、初めて人工内耳での音を聞きます

人工内耳のしくみ

1超小型マイクが捉えた音をサウンドプロセッサで解析

2サウンドプロセッサで解析された音は、人工内耳用の電気信号に変換されます

3電気信号はヘッドピースから無線信号で皮膚の下のインプラントに送られます

4受信した信号を電気信号に変換します

5蝸牛に挿入された電極アレイから直接神経を刺激します。神経から脳へと信号が伝わり、音として認識されます

音入れの時点では正直親が見ていても反応はみらなかったです

言語聴覚士の先生がパソコンで確認し、インプラントの状態を見てくださり問題ないとの事を教えてくださいました

自宅に帰って人工内耳だけにして音の確認、

補聴器だけにして音の確認を行うと、まだ補聴器のほうが反応がありました

補聴器と同じで人工内耳もすぐには聞こえるようにならない?

手術後は頻繁に音の調整をする、マッピングに通い、徐々に音をあげていってもらいました

1カ月くらいしてようやく、人工内耳だけの時に振り向きました

それから順調にマッピングに通い、徐々に音を上げていってもらい、20dB〜30dBほどの聞こえになりました

発音は術後一年ではまだはっきりしませんが十分伝わりましたし、沢山の言葉を覚えていきました

人工内耳はかなり小さい音まで聞こえる

小学校にあがる頃には、元々健聴な子供と区別がつかないくらいに上手におしゃべりができるようになりました

内緒話、ひそひそ声、電子音、隣での誰かの会話、風の音、お菓子の袋を開ける音、遠くで呼ぶ声、虫の声、こんなに多くの音を聞き取れるようになりました

手術前は、ドナルドダッグのような、ロボットのような、機械的な音にかんじる事もあると伝えられていたので心配していましたが

声の識別もしっかりできています

アニメのキャラクターの声真似もとても上手に再現できる様子を見ていて、同じように聞こえていると分かります

苦手な事

両耳に人工内耳をつけていても、かなり遠く離れていたり、周りの雑音がかなり沢山あったり、声が被ったりすると聞き取りにくい場面があります

かくれんぼなどで声がするほうをはっきりと感じ取るのも苦手のようです

それが片方になるとよけいに聞き取りづらくなったり聞き返しが多くなったり、分からなくなったりします

歌も上手にうたいますが、得意な歌もあれば、音程がズレたりリズムが苦手な歌も多いです

みんなで合わせて歌う時場面では間の取り方が苦手のようです

本人は歌う事も歌を聞く事も大好きで楽しめています

人工内耳が活用できるかは個人差がかなりあるかと思いますが、我が家の娘の場合です

何らかの参考になれば幸いです